コラム Vol.2「壁紙の歴史 -The history of Wallpapers」

令和現在、私たちが生活をしている自宅、朝出勤するときに立ち寄るコンビニ、昼にランチに出掛ける定食屋、一息つく喫茶店、仕事帰りに寄るスーパー、そして帰ってきた自宅。それぞれ、すべての建物に存在しているもの。それは「壁紙」です。あえて気にしなくても其処にある存在、そんな壁紙にも、もちろん始まりがあります。今日はそんな「壁紙の歴史」についてお話ししてみましょう。

壁紙
各国からの輸入壁紙

– 壁紙の歴史 –

壁紙の文化が発祥した国は中国といわれており、明の時代(1368年~1644年)には壁の内側に壁を貼る習慣があったとされています。そしてその頃に訪れた宣教師によって、ヨーロッパへ持ち帰られることになります。イギリス帝国がヴィクトリア朝(1837年~1901年)を迎えると、かの天才デザイナーで、思想家のウィリアム・モリスがアーツ・アンド・クラフツ運動(Arts and Crafts Movement)というデザイン運動を始めます。これは産業革命による、大量生産技術の開発によって生み出された安価で粗悪な商品を見直し、中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一せよとの主張でした。そのなかでモリスは代表作でもある唐草模様の壁紙を開発し、これがモリスの思想とともに、世界各国へ広まっていきました。

壁紙
ウィリアム・モリス 「いちご泥棒」

そして現在になると、デザイン性の高い、芸術的な壁紙も比較的安価に大量生産が可能となりました。さらに、吸放湿、消臭、防水などの機能的な技術も向上し、私たちの生活にとって非常に重要な役割を果たすまでになりました。機能的な壁紙の施工は、リノベーション効果が認められ、物件の価値を上げる可能性があります。さらに、最新の技術では、スマートフォンで撮影した画像がデジタルプリントによって非常にリアルに壁紙へと再現できるようになったり、壁紙をスマートフォンで読み取ることで情報が浮かび上がったりするようになりました。ここまで、わずか500年のお話しです。さて、この先、壁紙にはどれほどの明るい未来があるのでしょうか。

 

いかがでしょう。

毎日、すぐそばに存在している壁紙にも、こんな歴史があるんですね。

家に壁紙があること。「壁彩」をすること。それは歴史の証人でもあるのです。

 

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前回のコラムはこちら
コラム Vol.1 「壁彩 -hekisai-」